介護業界には、異業種から転職してきた方が多くいます。前職の種類は多種多様で、アパレルなどの販売業界や飲食店で調理員をしていた人など多くの業界から介護を選んできた人がいます。なぜ多くの方に、介護職が選ばれるのでしょうか。それには理由が3つあります。
まず、1つ目の理由は介護業界の慢性的な人手不足です。介護施設を運営するには、人員規定というルールがあり一定以上の介護職員を配置しておかなければならないというルールがあります。ですので、常に介護職員は募集されており転職を目指して仕事を探している求職者を受け入れやすい環境が整っているのです。
2つ目の理由は、無資格から資格取得を目指す事ができるという点です。通常国家資格を取得するためには、特定の学歴を必要とする場合が多いです。しかし、介護福祉士という国家資格を取得するためには、特定の学歴を必要としません。一定の介護の経験と実習を受ける事で受験資格を得る事ができます。転職した後も仕事をしながら国家資格取得を目指すことも可能です。このように無資格からでも十分資格を取得し活躍できるため、まずは無資格から介護職を始める際のポイントを知ることが大切です。
3つ目の理由は、過去の経験が生かしやすい職業だからという点です。例えば、グループホームなどでは利用者さんと一緒に食事を作る事があります。もし、飲食店などで調理師としての経験があればその経験を生かす事ができます。残存機能の違いによって、食べる事ができる食事の形状が変わります。普通の食事ができる方もいれば嚥下機能が低下している方には、きざみ食などの配慮が必要な場合もあります。
これらの理由から、介護職には異業種からの転職が多いのです。